「ゆうえる」ワンエピソード:2012年10月

介護現場で食事介助

2012/10/23
特別養護老人ホームで 2ヶ月間研修をさせていただきました。

初日の食事介助で、一口も食べてもらえなかった方に(ぴったり口を閉じたままの方です)2ヶ月の締めくくりとして改めて食事介助の挑戦をした時の事です。

初めは職員の方からたくさん教わってもう大丈夫...とも行かず1日目は3分の1でバトンタッチ。

もう一度技術的な事を確認する中でこれまでの経緯を教えてもらいました。

昔はたくさんご飯を食べる方だったこと。退院後ほとんど食べなくなってしまったこと。

胃瘻も考えた末にリハビリ病院でご家族さんと頑張り、また食べられるようになって帰って来たこと。

流れの先に自分たち介護職員がいること。 そんな流れを簡単にとめる訳には行かないこと。

そして 2ヶ月が経ち迎えた最終日、これまでとまた少し違った気持ちで食事介助に臨むことが出来、時間はかかりましたが完食して頂けました。

何気ないように見えた食事介助の中にも、ケアを必要とする人、ケアする人の気持ちを感じられた、そんな充実した時間でした。

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墨画を描くワタシと筆

2012/10/17
前回、「読書で活力を得る」でご紹介した方は書く心がけもされているとのことでした。

習字がお好きで、気がつくと筆を手に夢中で書いている。書くことで力が漲るのだそうだ。御年91歳

玄関やお部屋の中に飾られている墨彩画や句はすべてご自分で描いたもの、季節の変わり目には季節にあった新作を飾られています。

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画材もたくさん見せてくださいました。

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いつでも手を伸ばせば筆が取れるように、机の上にはペン立てが置いてある。 そんな自分だけの空間。

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このSaiという筆ペンで描かせていただいたのですが、なんだか良さ気。 久々に画材屋に行きたくなりました。

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「お手紙を書いてすこし絵も添えると(絵手紙)、相手も楽しめるかな?と思ってね」
「それはものすごく嬉しいですよ」

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これは自画像で「無心」はご自分に向けて書いたとのこと。 そんな無邪気な人柄に温かさを感じました。


読書で活力を得る

2012/10/15
昨日の食べたものは思い出せないが、昔大好きで読んだ本は思い出す。ふとした時に読み返すと、あの頃の思い出や夢など、パワーが出るんですって。

学校(当時は女学校)で副読本で授業を受けた「方丈記」。

当時の先生が大好きで、話が始まるとお友達と顔を見合わせては「あ~また始まった...」と呆れていたのですが、聞いているうちに好きになって『お能』にもハマったとか。

今も楽しみに見に行かれているようです。

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外国から観光客の方が多く来場されているそうですね。

良い舞台だと床下には甕(かめ)が埋められていて、足を踏むと良い音がするんですって。知ってましたか?

笑いながら語ってくれたのは、「太った人が面をつけると面から二重あごがはみ出てなんとも言えない...笑える」って。ぷぷっ...。


愛あっての福祉用具

2012/10/13
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素敵なご夫婦。ご主人の愛情もあって、ヒューマニーはレンタルされることとなりました。

御ふたりとも、以前よりシッカリと夜の睡眠が取れるようになったようですよ。教わってばかりの金太郎です。


能面屋敷

2012/10/11
手すりの設置工事完了後のこと。 人の気配を感じたので、振り向くと「ギャーッ!!」

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7人に睨まれています。睨み返すと、泣き出しました。

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「・・・よくこれだけ集めましたね」
「いや作ったんやで」
「・・・プロでちゅか?」
「趣味や。子供は怖がるけどな」

私は心の中で思いました・・・・・趣味の域を超えてる。

奥様が「2階にもっといっぱいあるよ~」 い、いや 今日はこれぐらいで。おなかいっぱいです。 夢に出てきそう・・・

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手すりの丸棒になにか彫って細工していただこうかな。


転倒防止の日

2012/10/09
『ゆうえる』は今年、10週年を迎えることができました。

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10月10日は英語の数字の読みの「ten」と日本語式の数字の読み「とう」で「転倒防止の日」だそうです。

転倒は自分の意志で行われない事であり、同一平面上で滑ったりつまずいたりして倒れること。足に何かが引っかかったり、踏み外したりすることが原因。

高齢者は加齢による筋力低下や平衡機能による身体機能の低下があげられます。

転倒の予防ができたり、歩行の補助をしてくれる用具の一本杖にも下記のように種類がたくさんあります。

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C字型の形状は力を入れにくいため荷重をかけることには向いていません。

T字型、オフセット型(L字型) F字型の順番に安定性が高くなり保持が楽になります。

ファンクショナルグリップ型は手に馴染んだグリップの形状をしているため、側方安定性がたかく、手関節負担を軽減できます。

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長さ調整機構はピンボタン式、ロックナット式、スナップロック式があり、特にスナップロック式は「カチカチ」といった音がでにくくなります。複数のロック方式が併用されている杖も多く見かけます。

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たかが杖されど杖。


イスの嵩上げ事例

2012/10/05
座面が低く立ち上がりにくい場合や「ドスン!」と座ってしまうと圧迫骨折などの危険性がありますね。

よくソファーやイス、机などの脚を交換して長くしますが、 その事例です。

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色がうまくあって、違和感なく仕上がりました。
「ソファーは色を塗っても良かったかな・・・」

近くのホームセンターで材料では細いものしか見当たらなかったため、ちょっと離れた場所にあるホームセンターで仕入れることになりました。

ソファーとテーブル含めて脚の交換は大体2時間程度。

木のぬくもりが心地良い雰囲気を醸し出しています。


介護技術の変化

2012/10/01
ヘルパー講座などで習う介護技術で。

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以前に受講をされた方は利用者が寝たままでのシーツ交換の実技をされたことがあるのではないでしょうか?

ベッド上を掃除する方法としてベッドブラシを使って掃きだすと習ったのではないかと思います。

ですが、現在では「感染防止のため、ベッド上のゴミは粘着シート等を使用し、除去しましょう(ベッドブラシで掃きだす行為はありません)」となっています。

ブラシで掃きだすと埃などが舞って衛生面で問題があるので粘着シート(いわゆるコロコロ)を使うということですね。

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掃除の方法も含め介護環境は時代と共に変わりますね。介護職をしていた頃は電動ベッドではなく手動ベッドが多かったように思います。

いまだに背もたれを上げることを身振りで説明する時はうっかり手でクルクル回す動作をしてしまいます(笑)